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2021.08.18

「 那須に、住む。」vol.2 ひたすらに、自分のこころが動く方へ。

「 那須に、住む。」
ー自分にフィットする暮らしを見つけた人たちー

好きなところで生きていくという選択

「移住」を軸に、人生の幸福度を上げていく

そんなことを実現した人たちの移住体験ストーリー

 

連載第2回目は、東京生まれ東京育ち、アパレル業界で活躍していた近藤あゆさん。
今から5年前、30歳を目前に訪れたライフシフト。
那須移住へとつながる経緯、移住後の暮らしについて伺いました。

 

〈プロフィール〉


近藤あゆさん

ヨガインストラクター/マインドスタイリスト/イベントオーガナイザー/ライター

二拠点生活を経て、東京から単身那須に移住。様々な肩書きを持ち、自分のスキルを生かしながら地域に貢献する”自称”那須観光大使。その多彩な活動ぶりと明るい笑顔で、地域でも一目置かれる存在です。

 

ひたすらに、自分のこころが動く方へ。

 

「思い切り」だけじゃない。着実な自分変革。

ーまずは、移住のきっかけを教えてください。

東京ってキビシイなぁと。

ーキビシイ・・・具体的には、どうんなふうに?

街の空気に、心がついていかなくなったというか。わかりますかね・・・(笑)
20代の頃は仕事も遊びも目一杯楽しんで、充実していました。情報の発信地、常に新しいものが生まれて、みんなチャレンジングで。でも、そういった街の持つ熱気みたいなものと自分との間に、少しずつ距離を感じるようになってきたのです。こころ・からだのバランスが保てない。「食」への関心やヨガを通して、健康志向になっていたこともあり、もう自分が暮らしていくのは、ここじゃない!と思いました。

―なるほど。自分自身を見つめ直すきっかけが、生きていく場所を変えるきっかけにもなったと。タイミング的にはコロナ以前、現在のようなワーケーションや二拠点生活などの選択肢はあまりなかったと思います。自分の拠点を変えることに不安はありませんでしたか?

もちろん、不安はありましたが、当時はモデルケースもなかったので、自分から動かないと始まらないと思いました。

―移住を決めてからは、具体的にどんなことから始めたのですか?

まずは会社を退職し、東京ではアルバイトをしながら、不定期でWWOOF※を利用して地方の農家の仕事を手伝っていました。徐々に滞在期間を増やしていき、活動範囲も広げ、山梨、長野、沖縄県と、様々な土地で今までとは全く違う暮らしを体験しました。少しずつ、自分を鍛えていった感じです。筋トレみたいに。(※World Wide Opportunities on Organic Farms農場で無給で働き、労働力を提供する代わりに食事・宿泊場所、知識・経験を提供してもらうボランティアシステム。)

―筋トレ・・・ですか。

そうです。自分はどこまでできる?何がOKで何がムリ?と、少しずつ実践して確かめていく。色々ありましたよ。会社員の時に比べれば収入は下がるし、農業はやっぱり興味だけではできない厳しさがあるし。冬は耐えられる?とか山の中で本当に暮らしていける?とか。どうやって地域の人と協働・共存できるのかも、結局、実践して体得するしかない。そうした経験を重ねることで、自分ができること、したいことって何かが見えてきましたね

東京を離れ過ごす時間の中で、自分に必要なものとそうでないものが少しづつ見えてきた。

 

決め手は、人とのつながり。

―様々な経験を経て、スティ先でもなかった「那須」に移住を決めたのはなぜですか。

まず、コロナの影響で活動の継続ができなくなってしまって。スティ再開の目処も立たないまま時間が過ぎ、ふと那須にある祖母の別荘を訪れ、長期滞在してみたのです。あくまでも那須は「別荘」のあるところ、こんな「山の中」に一人住むなんて考えていなかったのですが、滞在中に地域の人たちと交流するにつれ、あれ?なんかここなら色々できそうだぞ・・・と。

―どんな出会いがあったのでしょうか。

自然と、波長が会う人たちとつながったといとうか・・・那須って、移住者も多いし自由な空気があって。働きかたもみなさん柔軟だし、自立している。自分のできること、やりたいことをやっている人が多いと思います。もちろん大変なこともあるけれど、自分が選んでやっていることだから、そこにはムリやストレスがない。ポジティブだし、色々やりたいことがあるわたしにとって、トライアンドエラーを受け止めてくれる感じがとても良かった。

―そういった出会いを引き寄せるためのコツはあるのですか?

いや、特に意識したことないですね。感じたことといえば・・・自分はこんなことがしたい、こんなことが好き!という「自分の軸」に気づくのが大事かなと思います。そして、それを伝えることができるかどうか。きちんと自己紹介(発信)すれば、興味を持って声をかけてくれる人がいます!共感が前提にあるから、自然とお互いが協力し合って、どんどんできることが増えていくんですよね。仕事のことも、暮らしのことも、何か困ったことがあれば相談できる。そんな「よりどころ」があることは、本当に心強い。

実は、自治体の移住窓口に相談したのは移住を決めた後(笑)。移住の手続きが分からなかったので連絡してみた感じです。

―「自分の軸」。移住を思い立ってから5年間、そこで得られたものは大きかったですね。誰かがなんとかしてくれるのを待つだけではなく、自分もオープンになってみる。できることからやってみる。見知らぬ土地で暮らしていく上で、とても大切なことかもしれませんね。

 

家を持つということ。

―どんどん活動の幅を広げている近藤さんですが、お仕事以外でも大きな変化がありましたね。最近家を購入されましたが、この家とはどうやって出会ったのですか?

この家もですね・・・人がつないでくれたご縁なんです!私が祖母の別荘で一人、試行錯誤していた時、相談にのってくれた方の紹介です。やっぱり自分の家が欲しい!と思い立った翌日に、「いいお家が出たよ!」と連絡がありまして。一目惚れして即決。って・・・家探しの参考になりませんよね・・・すみません。

―いえいえ、時間をかけて地域の方とつながる大切さが伝わる素敵なエピソードだと思います。そもそもどうして家を購入しようと思われたのですか?

「地に足つけて、この那須でみんなと関わっていきたい。」と思えたからです。

―つまり、ここで生きていくと。

わたしが那須を選んだのは、ただ自然を感じて暮らしたいとかではなく、ここで出会えた人とのつながりが、自分にとって大切だから。一過性のものにはしたくない、もっと地域に入り込み、「住む」のであれば、自分の家を持とうと思いました。人とのつながりのように、自分の暮らしも「育てたい」なって。

「黄色が好き」という近藤さん。この空間のあしらいに一目惚れだったそう。

丁寧に使い込まれた家具はそのまま活かして。気負いがなく、何だか落ち着くリビング。

―自分の家を持って、変わったことはありますか?

目の前のことだけではなくて、ちょっと長期的な視点で物事を考えるようになったかと思います。今は自分がプレイヤーとして、率先して新しいことに取り込んでいますが、これから先は、移住した人たちの活動・交流の場づくり、プロデュースなどもできたらいいなと。自分と地域の関わり方を広げていきたいです。

あと、さらにやりたいことが増えました!(笑)中古物件を購入したので、日々DIYに励んでいます。壁の色どうしようかな〜とか、照明はこれ!とか、カーテンレールも変えて・・・と家を自分の好きなもので満たしていくのは楽しいですね!家で過ごす時間も変わりましたね。ゆっくり料理を楽しんだり、梅干しつけたり・・・

自分を整えていくのと同じように、この家も時間と手間をかけて、心地よい暮らしをつくれたらと思います。

玄関のおもてなし。

不思議な照明・・・

冬は、暖炉を囲むのもいい。ちょっといい時間が過ごせそう。

出番を待つ発酵食品たち。

〈インタビューを終えて〉

バイタリティに溢れ、笑顔が印象的な近藤さん。理想の移住は、行動力のある彼女だからできたこと・・・というのは、大きな誤解でした。まさに「筋トレ」のような、様々な土地で過ごした時間と経験があったからこそ、たどり着くことができた暮らしがありました。

移住に、正攻法や近道はない。でも、大いに悩み、楽しむ自由がある!

そんなことを感じた、とても前向きなインタビューでした。

近藤さん、これからもご活躍期待しています!!

終)

近藤さんの活動はこちらから↓

https://www.instagram.com/ayugwen/

 

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